Story 〜ストーリー〜

時代(世界観)

古より、物ノ怪と人間は共存して来た。
人間にはない『異能力』を持つ物ノ怪を、人は崇め、時に恐れながら、長い間、『神』と人とのような関係を保ってきた。
だが、この物ノ怪達と交わり、その血と能力を受け継ぐ人の姿をした者達がやがて現れる。
その者達は、『人に非ざる者』という意味から、『者ノ不』と呼ばれるようになった。
者ノ不は次第にその数を増し、特殊な『チカラ』で人間を統治し始める。
長い年月と共に彼らは各地で勢力を拡大し、そして争いはやがて大きな戦に発展していった。
刻は平安時代後期。『者ノ不』が人間を統治する時代。
者ノ不が持つ『チカラ』は、彼らの存在する数だけその類を見せた。
その『チカラ』は、瞬間的に怪力を出す者、人の心を操る者―火や水と戯れる者、その『チカラ』を封じ込める者、水の上を歩く者、宙を舞う者までいたという。
この物語は、者ノ不として生まれた彼らの、短くも、深く儚い友情を描いた『者ノ不』達の物語である。

相関図

主役

故・源義朝の九番目の子供。
天真爛漫。面倒なことを嫌う。
周囲からは、何の『チカラ』にも覚醒していないものだと思われている。
自身は、弁慶によって躯の奥に閉じ込められたチカラ『百鬼』に恐怖し、自我を失うことでそのチカラが解放されることを恐れている。
『者ノ不』、『物ノ怪』、人間との間に存在する差別的感覚に疑問を持ち、者ノ不の存在意義に疑問を持つ。
心が純粋なことから成人して尚、すべての『物ノ怪』が見える。
義仲には友情を超えた何かを感じ、巴には恋心を持つがそれを外には出さない。